[米国]障害統合法を再提案

障害統合法(Disability Integration Act:DIA)は、長期的な介護を必要とする重度障害者が、一律に施設に収容されるのではなく、自宅に残って生活することを選択できることを保障することなどを規定した法律で、2015年にニューヨーク上院議員チャック・シューマー氏によって提案されました。

地域生活の重要性については、1990年に成立した「障害をもつアメリカ人法(ADA)」にも掲げられていましたが、障害者介護を担当するメディケイドなどは、在宅での24時間介護サービスを提供してしておらず、州や地方政府の援助もないことが多く、家族介護が困難になると施設入所を余儀なくされるという実態があることから、この法律は、保険会社、州政府や地方政府に、地域生活を支援することを求めています。

しかし、この法律は、超党派の提案にもかかわらず、なかなか議会を通過せず、昨年の第115回連邦議会では、上院の「保健・教育・労働・年金委員会(Health, Education, Labor, and Pensions Commitee:HELP Committee)」および、下院の「憲法と市民の正義に関する小委員会(Subcommittee on the Constitution and Civil Justice)」に付託されたきり動きがありません。

そこで、障害者団体は、さらにロビー活動を強化し、116回議会では、提案議員を増やして法案の成立を目指すとしています。2019年1月15日に実施された決起集会では、連邦議会議員などの決意表明などがありました。

法案は、下のサイトにあります。
https://www.congress.gov/bill/115th-congress/senate-bill/910/all-info

決起集会の模様は、下のサイトにあります。
https://www.facebook.com/NationalAdapt/videos/291868024861937

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