[オーストラリア]全国障害保険制度(NDIS)の財源

リハ協ブログ2013年12月26日より転載

オーストラリアでは、全国障害保険制度(National Disability Insurance Scheme:NDIS)が部分的に始まりましたが、その財源について混乱しているようです。

NDISは、重度の永続する障害のある障害者を対象にした制度で、個別に自立計画をたて、それに基づき障害者個人を全体として支援していくところに特徴があります。2013年7月1日から、タスマニア(15-24歳を対象)、サウスオーストラリア(0-14歳を対象)、ヴィクトリアのバーウォン地域(65歳以下を対象)とニュー・サウス・ウェールズのハンター地域(65歳以下を対象)で始まりました。

非常に大きな制度改革のため、徐々に実施地域と対象者を増やしていくという方針にしており、2014年7月1日からは、首都特別地域、ノーザンテリトリーのバークリィー地域、ウェスタンオーストラリアのパース・ヒルズ地域で始まり、2016年7月からは、各州全体での完全実施が次第に始まります。

ご存じのようにオーストラリアは、2013年の連邦議会選挙において、労働党に代わり保守連合が勝利し、トニー・アボット(自由党)が2013年9月18日に首相に就任しました。そのために、前政権が残したNDISの実施については、いろいろ混乱があるようで、特に、メディケア特別税を0.5%増率してNDIS財源の一部に充てるとしていた前政権の方針に対して、アボット首相は、一般財源でまかなうとか、予算を減らすとか、上限を設けるというような発言をするために、混乱をしているようです。

詳しくは、下のURLをご覧ください。(寺島)

http://www.probonoaustralia.com.au/news/2013/12/ndis-funding-uncertainty-causes-alarm

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