[米国]脊髄損傷の原因として転落が増加

リハ協ブログ2014年1月30日より転載

Disabled Worldによれば、これまでは、外傷性脊髄損傷の原因としては交通事故が最も多かったのですが、近年の傾向として転落が原因となるケースが増えているとのことです。

ジョンホプキンス(Johns Hopkins)大学の医学部の研究者たちが、2007年から2009年の間に米国の病院の緊急治療室で処置を受けた43,137人を分析したところ、18-64歳の場合、2007年には100万人あたり52.3人であったのが2009年には49.9人が事故に会っており、比率は減少しているのですが、65歳以上の場合は、2007年には79.4人であったのが、2009年には87.7人に増加しているとのことです。しかも、原因の第1位は転落(41.5%)、続いて交通事故(35.5%)になったのだそうです。

なぜ、このようになったのかは特定できないそうですが、人口が高齢化したこと、65歳以上の人たちのライフスタイルが変化し活動的になったこと、エアバックの普及で交通事故による脊髄損傷が減ったことなどが考えられるとのことです。

詳しいことは、http://www.disabled-world.com/disability/types/spinal/sci-numbers.phpをご覧ください。(寺島)

 

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