[脊髄損傷]横隔膜ペーシング

リハ協ブログ2014年2月16日より転載

学術誌トラウマ・アンド・アキュート・ケア・サージェリー(Trauma and Acute Care Surgery)第76巻第2号(2014年2月発行)で発表された論文「Multicenter review of diaphragm pacing in spinal cord injury: Successful not only in weaning from ventilators but also in bridging to independent respiration」によれば、受傷後早期に横隔膜ペーシングシステム(Diaphragm Pacing System:DPS)を導入することにより、脊髄損傷者の呼吸が改善されたそうです。

29人の患者のうち、7名は横隔膜が刺激に反応しなかったために効果はなかったが、効果のあった22人中16人が平均10日で人工呼吸器を必要としなくなったとのことです。

横隔膜ペーシングシステムは、横隔膜のペースメーカーで、横隔膜に電気的刺激を与えて、上位頸髄損者などの呼吸を支援しようとするものです。詳しいことは、論文をご覧ください。論文は下のサイトでみることができます。ただし、アブストラクトは無料ですが、全文は有料です。

https://journals.lww.com/jtrauma/Abstract/2014/02000/Multicenter_review_of_diaphragm_pacing_in_spinal.8.aspx

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