[コロンビア]障害者に対する断種手術を合法とした裁判所判断に非難が集中

リハ協ブログ2014年3月23日より転載

2014年3月21日付Disabled World紙によれば、3月11日にコロンビアの憲法裁判所が、知的障害と精神障害をもった未成年者に対する断種手術は、未成年の避妊目的のための断種手術を禁じた2010年1412法第7条には抵触しないという判断をしましたが、それに対して多くの障害関係団体から非難が集中しているとのことです。

憲法裁判所は、将来にわたった断種手術に同意することが不可能であると立証された障害のある未成年者の場合は、法的な保護者(両親)は、断種手術をするために裁判所の許可を必要とするが、これまでの判例では、精神障害などで、断種とその結果について、母又は父としての責任、また、産むかできるかどうかの意味を理解できないため同意が不可能と判断していることから合法であるとしたものです。

この決定に対して多くの障害関係団体反対を表明しています。また、この決定は、国連障害条約を軽視しているだけではなく、女性差別撤廃委員会(Committee to Eliminate all Forms of Discrimination Against Women :CEDAW))がコロンビア政府に行った、断種については、十分な情報に基づく障害女性の自由意思により行われることを保証するよう法制度を改めるよう求めた勧告を無視しており、これ以外の障害女性の性的権利と産む権利の侵害を含め、3月24日にワシントンDCで開催されるとして、米州人権委員会(Inter-American Commission on Human rights)の特別審問にかけられることになっています。

詳しいことは、下のURLをご覧ください。また、コロンビア憲法裁判所の判断はその下のURLで見ることができます。(寺島)

http://www.disabled-world.com/news/south-america/no.php

http://goo.gl/pTKohf

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