[英国]教育省が特別教育のフリースクールを強化

教育省(Department for Education)のダミアン・ハインズ(Damian Hinds)長官は、2019年3月11日、特別フリースクールに関するプレスリリースを発表しました。

それによれば、全国に37の特別フリースクール(special free school)と2つのオールタナティブプロビジョンフリースクール(alternative provision free school)が新しくオープンする予定で、発達障害など複雑なニーズをもつ児童や親が、全国どこの地区からもそのような学校を選択できるようになり、これにより、約3,500人分の定員が確保されるとのことです。

ご存じのように、フリースクールは、英国独特の学校制度です。民間組織が自由な発想で学校を設立でき、一定の条件を満たせば運営費として公費が支給されます。2010年に誕生したキャメロン政権の教育政策の目玉として登場しました。だれでも自由に学校を設立できるようにし、学校の自律性を尊重することで、親や子どもの選択の機会を拡げ、教育の平等や質の向上を目指したものです。

このフリースクールは、特に障害児教育のためのものではありませんが、ハインズ長官は、自閉症、重度の学習困難、精神疾患などの複雑なニーズを持つ生徒などに対する質の高い特別教育を実施する特別フリースクールの充実に力を入れており、昨年、12月には、それにともなう特別予算を地方自治体に計上することを約束しました。その結果、新しく39のフリースクールが開設されることとなったとのことです。最終的には、125のフリースクールができるそうです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.gov.uk/government/news/thousands-of-places-created-in-new-special-free-schools

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