[ユニセフ]障害児が支援工学技術を活用できるための緊急声明

2019年3月7日、ユニセフは、緊急声明を出しました。声明のタイトルは、「中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、中央アジアの障害児の75%は、インクルーシブな質の高い教育から取り残されている(75% of children with disabilities in Eastern and Central Europe and Central Asia left out of inclusive, quality education)」です。

この声明では、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、中央アジアの約510万人の障害児の少なくとも75%は、インクルーシブな質の高い教育から排除されており、この問題を解決するために、支援工学技術への投資を求めています。

ユニセフによれは、これらの地域の何百万人もの障害児が、学校に行っていなかったり、行っても途中で退学したり、また、特別学校に隔離されていたりしています。しかし、読み上げ機器、タブレット、安価な軽量の車椅子、脳とコンピューターをつなぐインターフェイスなどの支援工学技術は、これらの問題を解決し、教育を受ける基本的な権利を獲得できる障害児の数を飛躍的に増やすことができる可能性を秘めているとしています。

そのために、ユニセフは、障害児が支援工学技術とその製品を活用できるように、政府、民間組織、その他の関係者に次のような対応を求めています。

  • 支援工学技術がどのように児童を支援でき、どのような機器が開発されているかについてより理解できるようにするための調査研究をさらに実施すること
  • すべての児童が支援工学技術を活用できるようにするための法律や政策を採用すること
  • 支援工学技術を高価なものとしないように資金提供と助成をおこなうこと
  • 供給、質、サービスを確保するための制度を確立すること
  • 技術を活用し、更新し、修理ができるよう技術者を育成すること
  • 支援工学技術を活用したサービスや製品に関する政策や開発において障害児およびその家族を参加させること

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://reliefweb.int/sites/reliefweb.int/files/resources/Children%20with%20Disabilities%20out%20of%20School_UNICEF_PR_FINAL.pdf

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