[米国]FDAが発達障害児者に対する電気刺激装置の使用禁止を検討

リハ協ブログ2014年4月29日より転載

2014年4月24日に開催された神経系医療機器審議会(Neurological Devices Panel)に提出された資料によれば、アメリカ食品医療品局(Food and Drug Administration:FDA)は、発達障害児・者に対する電気刺激装置の使用を禁止することを検討しているとのことです。

マサチューセッツ州にあるジャッジ・ローテンバーグ教育センター(Judge Rotenberg Educational Center)では、自傷行為などで自身の生命に危険が及ぶ場合で、かつ、他の心理的あるいは精神的治療が効果がない場合で、両親の同意と裁判所の許可が得られた場合に、最後の手段として、電気刺激装置を使用しているとのことです。

しかし、この方法に対しては、障害者権利擁護団体から非人間的であるとして以前から非難を受けていたことや、米国司法省や国連の拷問に関する特別報告者から質問を受けたりしたため、FDAはこの治療法を禁止することを検討しているとのことです。

審議会の資料は下のサイトで見ることができます。(寺島)

https://autistichoya.files.wordpress.com/2016/04/fda-executive-summary-for-the-april-24-2014-neurologoical-devices-panel.pdf

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