[オーストラリア]保護工場の最低賃金の特例を1年以内に廃止

リハ協ブログ2014年5月16日より転載

オーストラリア障害企業(Australian Disability Enterprises:ADE)は、オーストラリア政府が補助金を出している保護工場群です。家族、住宅・地域サービス、原住民局(Department of Families, Housing and Community Services and Indigenous Affairs:FaHCSIA)が認定することで保護工場として認められます。現在、オーストラリア全体で約20,000人の障害者が雇用されています。しかし、そこで働く障害者の賃金は低く、平均4.5ドル/時間だとのことです。

ADEで働く障害者の賃金はビジネス・サービス賃金評価ツール(Business Services Wage Assessment Tool: BSWAT)により決定されていますが、2012年に裁判所が、この賃金の決定方法は差別的であるとの決定を下したため、2014年4月29日に人権委員会が通知を出し、1年以内にこの評価方法をやめるよう指示したものです。

通知は、下のURLでみることができます。(寺島)

https://www.humanrights.gov.au/sites/default/files/20140429_Notice_of_Exemption_BSWAT.pdf

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