[ルーマニア]障害者介護施設における権利侵害の状況

リハ協ブログ2014年5月15日より転載

ルーマニアの民間非営利人権擁護団体の「法律リソースセンター(Centre for Legal Resources:CLR)」は、EUから資金助成を受けて、ルーマニアの障害者施設を調査し、その権利侵害の実態をまとめた報告書を公表しました。調査は、障害者権利条約第33条と第487法を根拠として、CLRが労働・家族・社会保護・高齢者省と保健省と交わした協定に基づき、2013年10月から2014年3月に予告なしに障害者施設を訪問する形で実施されました。障害者施設には、公的施設、民間施設とも含まれます。

報告書には、入所者が病気になっても援助が受けられないなど、ルーマニアの障害者施設が障害者の人権を尊重していない実態が示されています。そして、政府は、障害者の権利が尊重されているかをチェックするとともに、地域社会で暮らすことができる手当を給付すべきであるとしています。

報告書は、次のサイトで読むことができます。(寺島)

http://www.crj.ro/userfiles/editor/files/summary-report%20-%20eng%281%29.pdf

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