[米国]病気と障害が離婚に与える影響

リハ協ブログ2014年5月7日より転載

ミシガン大学社会調査研究所(University of Michigan Institute for Social Research)のフェローのアメリア・カラカー博士は、米国人口協会(the annual meeting of the Population Association of America.)の年次会議で、2014年5月1日に「病気と健康?高齢者の離婚の危険因子としての身体の病気(In Sickness and in Health? Physical Illness as a Risk Factor for Marital Dissolution at Older Ages)」という発表をしました。

彼女は、同研究所が1992から実施している「健康と退職に関する研究(Health and Retirement Study)」における2,717組の結婚に関するデータ20年分を分析しました。調査対象は、最初の面接時にどちらかが50歳以上の夫婦で、4つの重い身体の病気(ガン、心臓疾患、肺疾患、脳卒中)の発症がどのように結婚に影響を及ぼすかについて調べました。

 主な調査結果は、次のとおりでした。

  • 全体としては、研究対象期間に31%が離婚していました。
  • 新しく慢性疾患を発症する割合は時間とともに増加しており、妻よりも夫の方が重篤になるのが多い。
  • 妻が病気になった方が離婚率が高い。

発表の内容は、同研究所のサイトには既にありませんが、以下のサイトで研究内容を見ることができます。(寺島)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4857885/

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