[米国]労働刷新・機会法案が上院を通過

リハ協ブログ2014年6月28日より転載

6月25日、労働刷新・機会法(Workforce Innovation and Opportunity Act :WIOA)案が95対3の賛成多数で上院を通過しました。

この法律は、24歳以下の障害者が連邦最低賃金の時給7.25ドル未満で働くことを禁止しています。ただし、例外があり、すでに最低限度額未満の賃金を受けている人と職業リハビリテーションには不適格であると考えられる人は、その対象からはずされます。これでは、現状と変化ないように思われますが、この法案では、職業リハビリテーションに不適格かどうかについて明らかにするために、各州の職業リハビリテーション機関に対して、学校と協力して、すべての障害生徒・学生に雇用前移行サービス(pre-employment transition services)を提供することを求めています。また、障害学生の就業のために連邦からの予算の15%以上を障害学生の就労支援のために使うことももとめています。

これにより、障害学生は、いろいろな職場でのインターンシップを行うことなどができ、より多くの障害生徒・学生が一般労働市場で統合された就労ができることを目指しているとのことです。

この法案は、昨年、トム・ハーキン上院議員(アイオワ州・民主党)が提案し、1年をかけて議員間での調整が行われてきましたが、このたび、超党派的な合意がなされたものです。ホワイトハウスも支持を表明しています。

法案の詳細などは下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.congress.gov/bill/113th-congress/house-bill/803

https://www.dol.gov/agencies/eta/wioa

 

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