[米国]NFBがiPhoneアプリのアクセシビリティ改善のためのキャンペーンを開始

リハ協ブログ2014年7月11日より転載

先週7月1日から6日までフロリダ州のオーランドで開催された全国盲人連盟(National Federation of the Blind:NFB)の大会で、アップル社がサードパーティーの開発するiPhoneのアプリケーションソフトの販売を認可する際に、アクセシビリティに配慮していない場合にはそれを認可しないように求めるキャンペーンを開始することを決議しました。

アップル社は、2008年にNFBから訴えられ、25,000ドルの和解金とiTunesのアクセス機能の全面修正をしましたが、それ以降は、iOS上で視覚障害者が使えるアプリケーションソフトを積極的に開発してきています。例えば、ブレイル・タッチ(BrailleTouch:点字キー入力ができるアプリケーション)、カラー・アイデンティファイアー(Color Identifier:カメラで撮ったものの色を音声で知らせてくれるアプリケーション)、ライト・ディテクター(Light Detector:光のあるところを教えてくれるアプリケーション)などが有名です。

しかし、iPhone用のアプリケーションソフトを開発しているサードパーティーの企業は、アクセシビリティにあまり配慮しておらず、例えば、ボイス・オーバー(VoiceOver)という画面読み上げソフトで読み上げられないようなボタンラベルが使われているなど、視覚障害者が使用できないことが増えていることから、アクセシビリティに配慮していないアプリケーションソフトについては、アップル社が販売を許可しないように求めています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

http://appleinsider.com/articles/14/07/09/national-federation-of-the-blind-pushes-apple-to-add-accessibility-requirements-for-apps

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