[米国]慢性疾患に関する3つのプロジェクトを開始

リハ協ブログ2014年8月24日より転載

国立衛生研究所(National Institute of Health:NIH)は、慢性病に関する3つのプロジェクトに対して研究助成を決めました。米国では、慢性疾患患者が増えており、65歳以上の高齢者の3/4は、糖尿病、慢性腎臓病、高血圧、慢性疼痛などの慢性疾患を2つ以上もっていると推計されているとのことです。そこで、NIHは、慢性疾患に関する次の3つのプロジェクトに対して研究助成を決めたとのことです。この研究助成は、今後5年間にわたり、1,940万ドルを助成するものです。プロジェクトは、次の3つです。

○プローブン(PROVEN):ナーシングホームにおけるビデオ教育の実践的取組

このプロジェクトは、複数の慢性病をかかえる利用者が多いナーシングホームにおけるアドバンスト・ケア・プランニング(将来の治療・療養に関する計画)についての患者、家族、医療チームの意思決定ツールとしてのビデオ教育を評価するものです。

○ピーシズ(PIECES)を用いた慢性疾患管理の改善

このプロジェクトは、PIECESと呼ばれる医学情報ツールを使って、複数の慢性疾患をもつ患者に対するプライマリーケアと専門医療が協力するモデルを試みるものです。

○政策に関連した米国のPTSDと共存症のための精神的外傷治療システムに関する実践的取組

このプロジェクトは、急性の身体損傷の治療を受け、心的外傷後ストレス障害、アルコールや薬物使用、うつ、慢性的疼痛などの医学的状態にある患者に着目しています。

詳しくは、次のサイトをご覧ください。(寺島)

http://www.nih.gov/news/health/aug2014/nccam-20.htm

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