[カナダ]フード・バンクを利用する障害者が増加

リハ協ブログ2014年9月26日より転載

オンタリオ州トロントを中心に活動するフード・バンク(食品産業から寄付された食糧を集め困窮者に配る物資集配センター)であるデイリー・ブレッド・フード・バンク(Daily Bread Food Bank)がグレーター・トロント・エリア(Greater Toronto Area:GTA)における飢餓の状況をまとめた報告書「誰が飢えているのか-GTAにおける飢餓のプロフィール(Who’s Hungry - 2014 Profile of Hunger in the GTA2014年)」を公表しました。

GTAは、トロントを中心とした大都市圏で、この地域の人口は590万人であり、カナダ最大の大都市圏であり、北米でも第5位の規模を誇ります。同報告によれば、2005年にフード・バンクを利用した障害者の17%がオンタリオ障害者サポートプログラム(Ontario Disability Support Program:ODSP)と呼ばれる障害者手当を受給していましたが、2014年には28%が受給しているとのことで、障害者の困窮が目立っているとのことです。

この原因として、ODSPの額は、現在月1086$ですが、過去19年間で156ドルしか増加しておらず、インフレに対応できなかったためであるとしています。

報告書は、下のサイトをご覧ください。(寺島)

http://www.dailybread.ca/wp-content/uploads/2014/09/2014-WhosHungryReport.pdf

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