快適生活・暮らしのヒント-私の便利グッズ(工夫)を紹介します!

「新ノーマライゼーション」2020年8月号

かるがもの会相談員
斉藤寿美子(さいとうすみこ)

私は、網膜色素変性症で、出産後、障害の程度が視覚障害2級となり、7年前に1級になりました。単身赴任の主人と歩行器を使用している姑、大学生の子ども2人の5人家族です。現在、かるがもの会(視覚に障害をもちながら子育てをする親の会)で相談員をやっています。

入院中の工夫

今年2月、私に病気が見つかり手術をすることになりました。手術日が決まり、主人も10日くらい休みが取れたので、姑の介護と家事は主人と娘にお願いできました。ただ、入院中の面会は最小限にと言われましたので、家族や友人の面会も限られていました。普段から時間やメモの確認をはじめ、家族や友人とのメールやLINEのやり取りなどはiPhoneの音声ガイドを利用しているので、他の患者さんにうるさがられないように、イヤホンをして使っていました。書類にサインをする時には、サインガイドを使いました。看護師さんにサインガイドの枠をサインする場所に合わせてもらい、自分でサインできました。私が使っているサインガイドは、お札の長さで金種を見分けられる機能もあり、また薄いのでお財布のお札の仕切りにもなるのでとても便利です。

ミールキットの利用

食料品などの購入はコープも利用しています。毎日の食事づくりで便利なものがあります。ミールキットという、食材があらかじめカットされて袋詰めされ調味料も必要量用意され、レシピ付きのお料理セットをご存じですか。2人分、4人分など食材の分量が決められてるので、食材を無駄にすることがありませんし、すでに食材がカットされているので、切る手間も省けます。最近は、有名店とコラボしたミールキットもあるほど種類が豊富になってきて、選ぶのも楽しいです。コープの配達は丁寧なので食パンも崩れにくく、重たいものも自宅まで配達してくれ、賞味期限の長い冷凍食材も豊富にあるのがうれしいです。

テイクアウトやデリバリーの注文

日ごろから新型コロナウイルスの感染防止を心がけています。いざという時に、デリバリーができるようにしたいと考え、商工会議所で作成したテイクアウトやデリバリーのできるお店ガイドを利用したいと思いました。でも、ホームページは、写真付きで紹介されていましたので、音声読み上げ機能を使って読むことができませんでした。そこで朗読ボランティアにお願いして、お店ガイドをデイジー化してもらいました。デイジーにはスキップ機能が付いているので時間をかけずに聞くことができます。今はデイジー化してもらったお店ガイドを聞いて、テイクアウトやデリバリーを注文しています。

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