[スポーツ庁]「障害者のスポーツ参加促進に関する調査研究」の調査結果

令和3年2月25日、スポーツ庁は、令和2年度「障害者のスポーツ参加促進に関する調査研究」の調査結果(速報値)を公表しました。

本調査は、平成25年度より令和元年度までは2年に1回、令和元年度よりは毎年実施してきました。

調査方法は、無記名式のインターネット方式で、インターネット調査会社が保有するリサーチモニターのなかから7,807人の障害児・者を対象に調査したとのことです。

調査結果の概要は次の通りです。

1.障害者のスポーツ・レクリエーションの実施率について
○ 成人の障害者のスポーツ・レクリエーション(以下「スポーツ等」という。)の実施率は、週1日以上では24.9%(前年度から0.4ポイント減)、週3日以上では12.3%(前年度から0.2ポイント減)とほぼ横ばいであった。
○ 7~19歳の障害者のスポーツ等の実施率は、週1日以上では27.9%(前年度から2.5ポイント減)と若干低下した。
○ 非実施者(過去1年間に1日もスポーツを行っていない者。以下同じ。)の割合は、成人で53.6%(前年度から0.8ポイント減)、7~19歳で49.4%(前年度から4.6ポイント増)であった。
○ 男女別の週1日以上のスポーツ等の実施率は、成人男性は27.5%、成人女性は22.1%、7~19歳男性は32.6%、7~19歳女性は22.3%と、いずれも男性の方が高い割合であった。
2.スポーツ等を行うにあたっての障壁ときっかけ
○ スポーツ等を実施する上での障壁は、「特にない」「十分に活動できている」を除き、「体力がない」(13.0%)、「金銭的な余裕がない」(10.7%)、「やりたいと思うスポーツ等がない」(6.2%)の順であった。
○ 現在のスポーツ等への取組に関する調査において、非実施者のうち「特にスポーツ等に関心はない」と回答した者の割合は82.9%であった。
○ 障害発生後にスポーツを始めたきっかけは、「特に理由はない」を除き、「家族に奨められた」(20.6%)、「医師に奨められた」(17.0%)、「理学療法士・作業療法士・看護師等の医療従事者に奨められた」(9.4%)の順であり、身近な人や医療関係者からの勧奨が大きな役割を担っていることが分かった。
3.スポーツ等を実施する主な目的、スポーツをやってよかったこと
○ スポーツ等を実施する主な目的は、「健康の維持・増進のため」(49.4%)が約半数を占め、「気分転換・ストレス解消のため」(17.8%)、「楽しみのため」(9.3%)と続いた。
○ スポーツ等をやってよかったことは、「ストレスが解消される」(33.8%)、「体力・身体的機能が向上した」(23.4%)、「外出が増えた」(23.0%)、「体を動かすこと自体が楽しい」(22.6%)の順であった。

詳しいことは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/jsa_00067.html

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