[ブルガリア]国民議会が手話法を採択

2021年1月21日付ブルガリア共和国国民議会ニュースによれば、「ブルガリア手話法(Law on the Bulgarian Sign Language)」が議会により採択され、手話が自然な独立した言語として認められたとのことです。

この法律では、ろう者と盲ろう者は無料で手話通訳を受けられ、ろう者コミュニティの文化的および言語的アイデンティティを認識し、彼らを尊重する態度を育成するとしています。また、ブルガリア手話評議会が教育大臣のもとに設立され、13人のメンバーで構成されるとのことです。

聴覚障害児特別支援学校の生徒と就学前教育と学校教育で学んでいる生徒のためにブルガリア手話の特別訓練科目が設けられます。また、学校のテストや試験を手話で受けられる権利も認められます。その生徒たち親も手話による教育をうける権利を有するとのことです。

高等教育機関では、ろう者および盲ろうの学生は、学期ごとに最大60時間ブルガリア手話の翻訳サービスを追加で利用することができます。

また、医療機関に入院した場合や、法律に基づく手続きを行う際は提供される制限を超えて無料の翻訳サービスを受けることができます。

無料通訳サービスを提供される時間数は、TEMCまたはNEMCという専門家機関により毎年決定されます。これらの施策に伴う資金は、労働社会政策省、各機関の予算、ヨーロッパおよび国際的なプログラムおよびその他の資金源からまかなわれるとのことです。行政組織の長と市長は、2022年12月31日までに、ろう者と盲ろう者に対する行政サービスの提供条件を作成するとされています。

手話通訳者は、ブルガリア市民権を持っているか、ブルガリアに永住する権利を持っている人で、専門的な資格を持って人となっています。これらの資格は職業教育訓練法に基づく「ブルガリア手話通訳」の職業資格、または、「ブルガリア手話」の「マスター」の学位を取得していることとなっています。

詳しいことは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.parliament.bg/en/news/ID/5208

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