[米国]フロリダ大学で自閉症スペクトラムの学生の支援を強化

リハ協ブログ2018年5月5日より転載

フロリダ大学ニュースの2018年4月25日号によれば、同大学では、過去2年間に自閉症スペクトラムの学生が2倍になったことから、本人や親に聞き取りをしたところ、学習よりも社会的相互作用を心配しているということがわかったために、それらの学生を支援するためにソーシャル・ゲーターズ(SOCIAL Gators)という制度を発足させたとのことです。

この制度は、同大学の自閉症障害者センター(Center for Autism and Related Disabilities)、カウンセリング・ウェルネス・センター(Counseling and Wellness Center)と障害リソース・センター(Disability Resource Center)の3つのセンターが協力して、これらの学生を支援するというものです。具体的には、次の4つのサービスが提供されます。

○ピア・メンターの配置

積極的に大学生活を送れるように、ピア・メンターを配置して、行事への参加、教員、クラスメート、ルームメートなどとの付き合い方、研究メンターや将来の就職先との交流などの社会的な活動を支援します。メンターとは月に1回会って、目標を決めたり、進捗状況の確認をします。

○グループ・ミーティング

週2回グループで集まり、教室の外の経験について振り返ります。また、健康や保健、ソーシャルメディアの使い方、問題への対処法、不安の解消法、職業選択、法律などについての講義もあります

○学習コーチ

障害学生には、障害リソースセンターの学習指導の専門家が毎週会って、障害をもっていても大学の学習をうまく進められるように指導や支援を受けられます。

○オンライン授業

障害学生はオンラインで大学生活を円滑にすすめるための記述を学習することもできます。

ニュースは、下のサイトで見ることができます。

http://news.ufl.edu/articles/2018/04/navigating-uf-when-youre-on-the-autism-spectrum.php

また、ソーシャル・ゲーターズについての詳しいことは、次のサイトにあります。(寺島)

https://drc.dso.ufl.edu/students/social-gators/

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