[オーストラリア]民間投資ファンドが障害者住宅建築のための2,650万ドルの資金を確保

リハ協ブログ2020年5月10日より転載

2020年4月30日、ソーシャル・ベンチャー・オーストラリア(Social Ventures Australia:SVA)は、フェデレーションアセットマネジメント(Federation Asset Management)という民間の投資ファンドと共同で設立した、障害者住宅の改良を目的とするシネルギス・ファンド(Synergis Fund)が、新しい障害者向け住宅建設のために2,650万ドルを確保したことを発表しました。

オーストラリアでは、障害者住宅の整備が遅れており、政府は国家障害保険制度(National Disability Insurance:NDIS)の目標を達成するためには、受給者12,000人に対して良質の障害者住宅の供給が必要であるとしており、50億ドルの資本が必要であると推定しています。

このような政府の住宅政策を前提に、住宅業界はこの分野の発展に期待しており、SVAが3月に発表した報告書によれば、すでに、オーストラリアでは、3,000軒の障害者住宅が完成または着工されており、今後も需要が続くものと想定して、この投資を進めているとのことです。

SVAは、オーストラリアのすべての人々とコミュニティの繁栄を目的としている非営利組織で、社会的企業などのコンサルティング、投資、ベンチャービジネスの共同開発、政策提言などを行っています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。

https://www.socialventures.com.au/news/synergis-fund-completes-second-close-securing-26-5m-for-new-disability-housing/

SVAの報告書は下にあります。(寺島)

https://www.socialventures.com.au/assets/Specialist-Disability-Accommodation-Supply-in-Australia-March-2020-webres.pdf

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