厚労省令和2年度予算概算要求

2019(令和元)年8月29日、厚生労働省は、令和2年度予算の概算要求の内容を公表しました。一般会計予算の総額は、32兆6,234億円で、前年度の当初予算額31兆9,641億円に比べ、6,593億円の増額となっています。

また、特別会計予算は、労働保険特別会計予算が3兆8,406億円で前年度より510億円増額、年金特別会計予算は69兆9,243億円で1兆3,404億円の増額となっています。

重点要求として、団塊ジュニア世代が高齢者となり現役世代の減少が進む2040年頃を見据え、誰もがより長く元気に活躍でき安心して暮らすことができるよう、人生100年時代に対応した全世代型社会保障の構築に取り組むとともに、成長と分配の好循環の拡大を図るとしています。

人生100年時代に対応した全世代型社会保障の構築として、①多様な就労・社会参加の促進、②健康寿命延伸等に向けた保健・医療・介護の充実、③安全・安心な暮らしの確保等の3つの柱を掲げています。

障害者関係では、①多様な就労・社会参加の促進において、障害者の就労促進177億円(前年度173億円)を計上し、公務部門における障害者の雇用促進・定着支援の強化、中小企業をはじめとした障害者の雇入れ支援等の強化等を取り上げています。

また、③安全・安心な暮らしの確保等の柱において、障害児・者支援の推進676億円(前年573億円)を計上し、障害福祉サービス事業所等の整備、地域生活支援の拡充、農福連携の推進、新生児聴覚検査及び難聴児早期支援の推進、児童発達支援センターの地域支援機能強化等によるインクルーシブな支援の推進、医療的ケア児への支援の拡充、障害者の芸術文化活動の支援、読書環境の向上、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築、障害福祉分野のロボット・ICT等の導入支援等を取り上げています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/20syokan/dl/01-01.pdf

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