国土交通省が車椅子使用者の単独乗降と列車の安全確保を両立しうる段差・隙間の目安を公表

令和元(2019)年8月26日、国土交通省鉄道局技術企画課は、車椅子使用者の単独乗降と列車の安全確保を両立しうる、プラットホームの状況等に応じた段差・隙間の目安などを公表しました。

同省は、2020年オリンピック・パラリンピックなどに対応するため、車椅子使用者が駅員等の介助なしに列車に単独乗降できる環境の整備が必要との考えから、学識経験者、障害者団体、鉄道事業者等からなる「鉄道駅におけるプラットホームと車両乗降口の段差・隙間に関する検討会」を立ち上げ、車椅子使用者の単独乗降と列車走行の安全確保を両立しうるプラットホームと車両乗降口の段差・隙間等について、実証試験等を通じて検討を行ってきました。今回の発表は、その検討結果を公表したものです。

とりまとめの内容は、次の通りです。

①整備実現に向けた当面の目安値
 コンクリート軌道
 直線部おいては、段差:3cm、隙間:7cm、曲線部においては、段差:3cm、隙間:できる限り小さく、
 バラスト軌道
 直線部においては、段差:目安値(3cm)を参考にできる限り平らに、隙間:目安値(7cm)を参考にできる限り小さく、曲線部においては、目安値(3cm)を参考にできる限り平らに、隙間:できる限り小さく

②東京2020年オリンピック・パラリンピック競技大会の最寄り駅やその乗り換え等に利用される首都圏の主要駅については、同競技大会に向けて対応可能な駅やプラットホームを選定し、優先的に整備を進める。

③単独乗降しやすい駅のマップ化やアプリなどの鉄道事業者等の取組とあわせて、一緒に乗降する一般の鉄道利用者が積極的に手助けをすることで、車椅子使用者の円滑な移動を確保することも望まれる。

詳しいことは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo07_hh_000158.html

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