厚生労働省が使用者による障害者虐待の状況等を公表

厚生労働省は、2019年8月28日、「平成30年度使用者による障害者虐待の状況等」を公表しました。

「使用者による障害者虐待の状況等」は、「障害者虐待の防止、障害者の養護者に対する支援等に関する法律(障害者虐待防止法)」第28条に「厚生労働大臣は、毎年度、使用者による障害者虐待の状況、使用者による障害者虐待があった場合に採った措置その他厚生労働省令で定める事項を公表するものとする。」とあることから、都道府県労働局が把握した使用者による障害者虐待の状況等を取りまとめたものです。

取りまとめについて、通報・届出に関しては、平成30年4月1日~平成31年3月31日の間に通報・届出のあったもの、対応結果に関しては、平成30年4月1日~平成31年3月31日までに対応が完了したものを対象としています。主な内容は次の通りです。

①通報・届出のあった事業所数は1,656で、前年度比11.7%増
②通報・届出の対象となった障害者数は1,942人で、前年度比20.9%減
③虐待が認められた事業所数は541で、前年度比9.4%減
④虐待が認められた障害者数は900人で、前年度比31.2%減
⑤受けた虐待の種別は、経済的虐待が791人(83.0%)と最も多く、次いで心理的虐待が92人(9.7%)、身体的虐待が42人(4.4%)。

詳しい内容は、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000172598_00004.html

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