[米国]メディアにおける障害者を増やすための提案をしたレポート

リハ協ブログ2019年5月19日より転載

2019年3月27日、フォード財団からメディアにおける障害者を増やすための提案をしたレポートが公表されました。レポートのタイトルは「インクルージョンへのロードマップ(Road Map for Inclusion)」で、主執筆者はフォード財団のシニアフェローのジュディ-・ヒューマンさんです。17ページの短いレポートです。

同レポートによれば、米国の人口の4分の1は障害者であるにもかかわらず、2016年の100の最も収益の高い映画の登場人物の2.7%しか障害者が登場しないことや、2018年から2019年のシーズンのゴールデンタイムのテレビの通常のキャラクターのうち、障害者は2.1%だけであったなど、非常に低い出現率であることを指摘しています。また、障害者をその障害のない俳優が演ずることも常態化しており2016年3月のトップ10のテレビ番組の障害者キャラクターのうち、実際の生活においてその障害を抱えていた俳優が演じたのはわずか4.8%であったとのことです。

メディアに登場する人物やその関係者の4分の1を障害者にするためにはどのようにすれば良いかについて、レポートはさまざまな提案をしています。ここで内容をばらしてしまうのも気が引けますので、ご興味のある方は、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.fordfoundation.org/media/4276/judyheumann_report_2019_final.pdf

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