[オーストラリア]ビジョン・オーストラリアのラジオ局が資金難に

リハ協ブログ2019年7月19日より転載

ビジョン・オーストラリア(Vision Australia)は、オーストリア最大の視覚障害者団体です。2004年7月に王立盲人協会(Royal Blind Society:RBS)、王立ビクトリア盲人施設(Royal Victorian Institute for Blind:RVIB)、ビジョン・オーストリア財団(Vision Australia Foundation:VAF)、および全国情報図書館サービス(National Information Library Services:NILS)が合併して設立されました。2006年12月には、クイーンズランド王立盲人財団(Royal Blind Foundation Queensland)、2007年11月には、タスマニアのオーディオブック製作団体ヒア・ア・ブック(Hear a Book)、2008年7月には、盲導犬育成団体シーイング・アイ・オーストラリア(Seeing Eye Dogs Australia:SEDA)と合併しました。

視覚障害者向けのさまざまなサービスを提供していますが、その中にラジオ局のサービスもあります。全国に17か所のラジオ局を運営しており、毎月70万人以上が聴取しているとのことです。海外では、歴史的に、視覚障害のある人びとのためにラジオ局が普及している国が多く、オーストラリアもその一つです。政府が補助金を出し、ボランティアが全国紙および地方紙の新聞を読んでいます。

しかし、全国障害保険制度(NDIS)の導入以降、連邦政府がビジョン・オーストリアに直接資金提供する形から、聴取者が選択する形の資金補助になったため、放送サービスの事業費が不足しており、年末までに、70万ドルを確保できないと、ラジオ放送を停止する恐れがあるとのことです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://twitter.com/visionaustralia

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