[ニュージーランド]有償家族介護制度を拡充

リハ協ブログ2019年7月31日より転載

2019年7月7日、ニュージーランド政府は、有償家族介護(Family Funded Care)政策の変更を発表しました。

ニュージーランドは、重度障害児者に対する親や配偶者などによる家族介護に政府が介護料を支払う制度を2013年に導入し、実施してきました。しかし、家族介護をするためには、障害当事者と家族が雇用契約を結ばなければならないことや、介護料が通常の介護者によるものより低く抑えられていること、また、これらの問題について裁判に訴えることができないという制限がありました。

今回の変更で、これらが変更になり、雇用契約を結ばなくても良い方法を設ける、介護料は、最低賃金法に定める賃金から、通常の介護者と同額(時給$20.50から$25.50)にする、「2000年ニュージーランド公衆衛生および障害者法(New Zealand Public Health and Disability Act 2000)」のパート4Aの規定を削除し裁判への訴えも可能にするということにするそうです。

実施は、2020年を予定されています。

政府の発表は下のサイトにあります。

https://www.beehive.govt.nz/release/government-restores-fairness-family-carers

また、「2000年ニュージーランド公衆衛生および障害者法」は、下のサイトにあります。

http://legislation.govt.nz/act/public/2000/0091/72.0/DLM80051.html

さらに、変更内容についての詳しい説明は、下のサイトをご覧ください。(寺島)

https://www.health.govt.nz/your-health/services-and-support/disability-services/types-disability-support/funded-family-care/funded-family-care-changes-2020

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