[フィリピン]ポリオウィルスの症例を確認

リハ協ブログ2019年9月20日より転載

2019年9月19日、世界保健機関は(WHO)は、フィリピンでポリオが発生したことを発表しました。フィリピン保健省(Philippine Department of Health:DOH)によれば、ミンダナオ島北部のラナオデルスルの3歳の少女でポリオウイルスの症例が確認されたとのことです。また、マニラの下水およびダバオの水路からの環境サンプルにポリオウイルスが含まれていることも確認されました。

フィリピンにおける野生ポリオウイルスによる最後の症例記録は1993年で、2000年には、他のWHO西太平洋地域の国々とともに地域内のポリオの根絶宣言が行われました。今回のフィリピンでのポリオの発生は、ワクチン由来の伝播型ポリオウイルス2型であることが確認されおり、2015年に野生型ポリオウイルス2型が世界的に根絶されたと認定されているので、特に懸念されています。

フィリピン保健省は、世界ポリオ撲滅推進計画(Global Polio Eradication Initiative: GPEI)の支援を受け、マニラ市でポリオ予防接種キャンペーンを開始しました。なお、GPEIは、各国政府が主導する官民パートナーシップで、世界からポリオを撲滅することを使命としています。WHO、国際ロータリー(Rotary International)、米国疾病管理予防センター(US Centers for Disease Control and Prevention:CDC)、ユニセフ(UNICEF)、ビル&メリンダゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)で構成されています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。

https://www.who.int/philippines/news/detail/19-09-2019-who-unicef-and-partners-support-philippine-department-of-health-s-polio-outbreak-response

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