[ペルー]障害者に関する一般法改正案を検討

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch)の2021年3月17日付ニュースリリースによれば、ペルー議会のソーシャルインクルージョン・障害者委員会は、「障害者に関する一般法(法律29973)」に代わる新しい法律案を議会にかけることを2021年2月8日に承認したために、今後数週間のうちに法律が成立する可能性があるとのことです。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ペルーが2008年12月に国連障害者権利条約(CRPD)を批准しているにも関わらず、同条約で義務付けられている、障害者の代表組織と協議する義務を果たさなかったことを問題にしています。

法案は委員会が承認するわずか3日前に公表され、しかも、視覚障害者が読める形式になっておらず、知的障害者への配慮もされていなかったとのことです。

また、法案の内容についても、同法案は障害者向けの教育助成金を提案していますが、障害の程度により対象者を限定しており、軽度者を除外し、中等度から重度者についても利用を制限するようになっていることを問題視しています。

ニュースは、下のサイトをご覧ください。法案もリンクされています。
https://www.hrw.org/news/2021/03/17/peru-disability-rights-risk-new-bill

なお、現在の法律29973は下にあります。(寺島)
https://dredf.org/legal-advocacy/international-disability-rights/international-laws/peru-law-no-29973-general-law-on-persons-with-disabilities/

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