[米国]マネー・フォローズ・ザ・パーソン・プログラムを再延長

リハ協ブログ2020年1月15日より転載

「マネー・フォローズ・ザ・パーソン(Money Follows the Person:MFP)プログラム」は、高齢者や障害者を施設から地域に返すことを支援するプログラムで、連邦政府からの助成金を受け州政府が運営しています。メディケイドの制度を活用するプログラムで、ブッシュ大統領の時代、「2005年の赤字削減法(Deficit Reduction Act of 2005)」(PL 109-171)によりで認可されました。このプログラムは、44州で実施されており、2018年12月31日までに93,791人の高齢者や障害者がナーシングホームなどを出て、自宅やグループホームなどに戻ったとのことです。

障害者団体などからは、この制度を恒久化する要望がだされていますが、トランプ大統領はあまり積極的ではなく、議会からの要望に応えてプログラムを延長する予算を少しずつ認めています。2019年には3回の予算延長が行われました。

2019年12月20日に、トランプ大統領が署名した2つの予算関連法案(いわゆる、ミニバス支出法案)の1つ「拡張統合予算法(Further Consolidated Appropriations Act, 2020)」にこのプログラムの延長に関する規定が盛り込まれており(DivisionN, sec205)、176,000,000ドルが支出されることになりました。2019年における4回目の延長です。ただし、会計年度は2020年9月末までですが、このプログラムについては、5月22日までとなっています。

法律は、下のサイトをご覧ください。

https://www.govtrack.us/congress/bills/116/hr1865/text

MFPについては、次のサイトです。(寺島)

https://www.medicaid.gov/medicaid/long-term-services-supports/money-follows-person/index.html

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