編集後記

今回の海外情報では、視覚障害者むけの機器を3つ紹介しました。視覚障害者のみなさんが、いろいろな場面で実用的に活用できる機器が開発されてきました。スマートテクノロジーの発展、GPSの精度向上、拡張現実、音声合成、音声認識、画像認識技術の向上など、工学技術がさらに一歩進んだ感があります。 このような技術をさらに活用して、障害のあるかたがたの自立と社会参加にむすびつけられるようにするには、医療・福祉分野の関係者の努力が求められていると思います。

当協会でも、ALS、筋ジストロフィー、SMAなど全身性障害のある在宅の皆さんに、ディスレクシアなどの発達障害児のためのマルチメディアDAISY図書製作のお手伝いをお願いする試行事業を実施しています。ベッド上で、あるいは、視線入力や頬の動きを使った特殊なスイッチ等を用いて、パソコンを操作して意欲的にデジタル図書を作成していただいています。

発達障害児が読むことのできるマルチメディアDAISY図書は、作成に時間がかかるためにタイトル数が少ないことが課題ですが、このような支援によりタイトル数は徐々に増えてきています。(寺島)

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