リハ協ブログ2020年3月17日より転載
2020年3月4日付、ダラス・モーニング・ニュース(Dallas Morning News)の記事によれば、ダラス公立学区(Dallas Independent School District:DISD)の教育委員会は、生徒の安全を確保するために、すべての特別支援教室にビデオカメラの設置を求めることを決議しました。重度の障害のために話すことができない子どもは、学校でケガをした時に何が起こったのかを両親や教師に説明できません。また、学校職員についてもなにもしていないのに誤って非難されることを防ぐことができます。
テキサス州では、州法で、親、職員、または学区運営受託者がビデオ撮影を要求した場合には、公立学校はカメラを設置しなければならないとしており、ダラス公立学区でも、すでに、56の特別支援教室にカメラを設置しています。今回の要望は、同学区内の479の全ての教室にカメラを設置するというものです。
しかし、市当局は、設備を整備し、録画の保存料として約350万ドルかかることや、生徒や教職員のプライバシー保護の観点から難色をしめしています。
米国では、いくつかの州で、特別支援教室にカメラを設置することを認めています。例えば、ジョージア州では、州法で安全と教育のために特別支援教室でのカメラ設置を許可しています。ただし、参加は任意であり、映像は、管理者と親に限定されています。また、法執行機関および裁判所の職員は、召喚状があれば、それを見ることができます。ウエストバージニア州でも同様の法律があるとのことです。しかし、すべての特別支援教室への設置を認めている例はないとのことです。
記事は、下のサイトをご覧ください。
https://www.dallasnews.com/news/education/2020/03/04/dallas-will-put-cameras-in-all-special-education-classrooms-but-some-worry-about-privacy/
また、ダラス公立学区のカメラ使用に関するサイトは下にあります。(寺島)
https://www.dallasisd.org/Page/61105