[米国]NACが全米の介護提供に関するレポートを公表

リハ協ブログ2020年5月16日より転載

2020年5月14日、全国介護同盟(National Alliance for Caregiving:NAC)は、調査報告書「合衆国の介護提供(Caregiving in the U.S.)2020年版」を公表しました。

NACは、全米の高齢関係の団体が集まり1996年に設立された団体で、調査、政策分析、プログラム開発、家族の介護問題に対する国民の意識を啓発などを行っています。また、国際介護者組織同盟(International Alliance of Carer Organizations:IACO)の事務局も務めています。日本の(一社)日本ケアラー連盟もIACOのメンバーであるとのことです。

この報告書は、5年に1回程度まとめられ、前回の報告書は2015年に公表されています。

2020年版の報告書によれば、米国における無給の介護者の数は、2015年の4,350万人から2020年の5,300万人に増えており、そのうち、17歳以下の人々を介護している介護者の数は1,410万人、18歳から49歳までの人々を介護している介護者の数は、610万人、50歳以上の人々を介護している介護者の数は4,180万人と推計しています。

成人の介護をしている介護者でみれば、89%が親族で、親が50%、配偶者やパートナーが12%、祖父母が8%となっています。

その他、介護者の生活状況、利用しているサービス、経済状況などさまざまなデータが満載です。

報告書は、下にあります。(寺島)

https://www.caregiving.org/caregiving-in-the-us-2020/

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