[英国]国家統計局が障害者賃金格差に関するレポートを公表

2019年12月2日、国家統計局(Office for National Statistics:ONS)は、「英国の障害者賃金格差:2018(Disability pay gaps in the UK: 2018)」という報告書を公表しました。

この報告書は、障害者と非障害者の収入と雇用を比較しており、賃金格差および障害者の賃金に影響する要因を分析しています。

国家統計局(ONS)は、これまで、男女間の賃金格差および民族間の賃金格差について報告しており、今回の報告は、それらに続くもので、年次人口調査から新たに再重み付けされた収入データを使用した、英国の障害者賃金格差の分析の最初のものであるとのことです。

分析の主な結果は次のようになっています。
・16歳から64歳の障害者の50.9%が雇用されていたのに対し、非障害者の80.7%が雇用されていた。
・賃金の中央値は、障害のある従業員よりも障害のない従業員の方が一貫して高かった。2018年において、障害のない従業員の賃金の中央値は1時間あたり12.11ポンドであったが、障害のある従業員は1時間あたり10.63ポンドであった。(賃金の差は12.2%)
・障害者の賃金格差は、女性よりも男性の方が大きかった。
・2018年の障害者賃金格差はロンドンが15.3%で最も大きく、スコットランドが8.3%で最も小さかった。
・精神障害のある障害のある従業員の賃金格差は18.6%で最大であったが、身体障害のある従業員の賃金格差は9.7%で、その他の障害のある従業員の格差は最も小さい7.4%であった。
・平均給与の差の約4分の1は、職種や資格などの要因によって説明できる。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。
https://www.ons.gov.uk/peoplepopulationandcommunity/healthandsocialcare/disability/articles/disabilitypaygapsintheuk/2018

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