[オーストラリア]州政府が連邦政府とのソーシャル・インパクト投資協定に署名

リハ協ブログ2020年7月18日より転載

2020年7月13日、州政府および準州が連邦政府とのソーシャル・インパクト投資協定に署名しました。署名したのは、南オーストラリア、ニューサウスウェールズ、ノーザンテリトリー、タスマニア、ビクトリア、西オーストラリアです。

ソーシャル・インパクト投資は、いわゆるソーシャル・インパクト・ボンドと言われているもので、行政の成果連動型支払契約と民間資金投資を組み合わせたものです。

行政はNPOなどの社会サービス提供団体と業務委託契約を結びますが、委託料の支払いは成果に基づき支払われます。この方式では、NPOなどの社会サービス提供団体は財政的余裕がないためにサービス提供を続けられないことになりますが、その期間は、社会サービス提供団体が債権(ボンド)を発行したりして民間の投資家が資金を集め事業を実施するというものです。

2010年ころにイギリスではじまり近年欧米各国で急速に発展してきています。オーストラリアでの市場規模は、2015年6月30日の推定12億ドルから昨年は199億ドルに達しているとのことです。

モリソン政府は、この方式により、ホームレスの危険にさらされている人々を支援するプロジェクトに850万ドル、他の脆弱なグループを支援するプロジェクトさらに850万ドルを含む、総額2230万ドルの支援を約束しています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。

https://ministers.dss.gov.au/media-releases/5981

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