[米国]鉄道車両に関するアクセシビリティガイドライン改訂に伴うパブリックコメントを募集

2020年2月14日、米国アクセス委員会((United States Access Board)の「建築および輸送障壁コンプライアンス委員会(Architectural and Transportation Barriers Compliance Board:ATBCB)」は、鉄道車両アクセス諮問委員会(Rail Vehicles Access Advisory Committee:RVAAC)が提出したアクセシビリティガイドライン改訂のためのレポート(RVAACレポート)に含まれる推奨事項の内容についてパブリックコメントを募集しています。

「障害を持つアメリカ人法(ADA)」に基づき(42 USC.12204)、ATBCBは「建築および設備アクセシビリティガイドライン(American with Disabilities Act (ADA) Accessibility Guidelines for Buildings and Facilities:ADAAG)」を作成しており、これに基づき、運輸省(Department of Transportation:DOT)等は、法的強制力のあるアクセシビリティ基準を作成しています。

RVAACレポートは、2015年7月に、ATBCBに最終報告書を提出していましたが、これにもとづき、今後アクセシビリティガイドラインを改訂する予定であるとのことで、同レポートに記された推奨事項の内容についてのパブリックコメントを求めています。

レポートは、技術的内容が中心で、例えば、車両に聴覚障害者も理解できるような文字表示装置をつけることや視覚障害者向けの音声出力装置をつけることを推奨していますが、これに対して、そのような装置が市販されているのか、緊急時にも使えるのか、追加費用が経営にどの程度影響するのか、などについてコメントを求めています。車イス用スロープの設置や座席スペースなどについても課題になっています。

なお、米国アクセス委員会は、1973年に設立された米国政府の独立機関で、障害者のアクセシビリティを専門に取り扱います。

パブリックコメントの締め切りは2020年5月14日です。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。
https://www.access-board.gov/guidelines-and-standards/transportation/vehicles/update-of-the-guidelines-for-transportation-vehicles/advance-notice-of-proposed-rulemaking

また、RVAACレポートは、下にあります。(寺島)
https://www.access-board.gov/guidelines-and-standards/transportation/vehicles/rail-vehicles-access-advisory-committee

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