[英国]運転免許試験にビデオ問題を導入

運輸省(Department of Transportation)の運転者・自動車基準庁(Driver and Vehicle Standards Agency)は、2020年2月14日、運転免許試験の理論科目に短時間ビデオを使った四択問題を導入することを発表しました。この変更は、読み困難(失読症など)、学習障害、発達障害(自閉症など)の人々に役立つとしています。

ビデオ問題は3問あり、これまでの事例問題(5問)の代わりに使用されます。画面に街中や郊外を走っている風景が現れ、道路規則に関する知識や理解に関して質問されます。例えば、自分の運転する車をオートバイが追い越していく映像が現れた後、「なぜ、オートバイは交通弱者と考えられますか?」というような質問が出て、それに対する回答を画面の右側に表示された4つの選択肢から選ぶというような問題です。

この仕組みは、2020年4月14日からイングランド、スコットランド、ウェールズで導入されるとのことです。

なお、これ以外にも、読みに障害のある人などに対する合理的調整(reasonable adjustment)には、時間延長、画面を説明したり、解答を記録したり、質問を言い換えたりする人の配置などの配慮がなされているとのことです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.gov.uk/government/news/theory-test-changes-14-april-2020

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