[WHO]「障害者のための健康の最高の達成基準」に関する決議を採択

世界保健機関(WHO)は、2021年5月24日から5月31日まで開催された第47回総会において、公衆衛生の各分野で 30 を超える決議と決定を採択しました。そのなかで、障害者に関する注目すべき決議が採択されました。

その決議は、5月27日に採択された「障害者の健康に関するの最高の達成基準(The highest attainable standard of health for persons with disabilities)EB148.R6」です。

同決議は、多くの障害者が保健サービスにアクセスしようとする際に直面する重大な障壁に取り組むことによって、保健セクターをよりインクルーシブにすることを目的としています。

内容では、次の点を強調しています。

  • 保健サービスへの効果的なアクセス
  • 健康上の緊急事態における保護
  • 領域を超えた公衆衛生サービスへのアクセス

また、健康に関する政策や制度に役立つ障害に関する信頼できるデータの収集と分析を充実することも取り上げています。

さらに、WHO事務局が2022年末までに障害者のための健康の最高の達成基準に関する報告書を作成する、国連障害者インクルージョン戦略を組織のすべてのレベルにおいて実施する、健康と障害に関する世界的な研究計画の作成を支援する、障害を含むアプローチを保健分野に取り入れるために必要な技術に関する知識と能力構築の支援を加盟国に提供するなど、さまざまな行動を求めています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.who.int/news/item/27-05-2021-a-new-landmark-resolution-on-disability-adopted-at-the-74th-world-health-assembly

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