[オーストラリア]NDIS独立評価試行事業の第2次評価報告書を公表

2021年7月7日、全国障害保険庁(National Disability Insurance Agency:NDIA)は、全国障害保険制度(NDIS)改革として予定されている独立評価(Independent Assessment: IA)の試行事業の第2次評価報告書を公表しました。今回の報告書は評価プロセス中の参加者の経験に焦点を当てています。

国民障害保険制度(NDIS)は、重度障害者を対象としたパーソナルアシスタント制度ですが、この制度を利用するためには複数の医療機関からの書類を用意する必要があります。そのために、手続きが複雑であったり、時間がかかったり、同じ程度の障害であっても地域により評価が違うことがあることから、専門の評価機関を設置することを計画しています。

当初、政府は2020年8月に新しい制度を導入するとしていましたが障害関係団体等から疑問が出されており、追加の評価等が行われ、実施が遅れています。

評価レポートは、2回目の試行事業に参加した約4000人の意見をまとめています。

主な調査結果は次のとおりです。

参加経験について、回答者の70%が、優れている、非常に良い、または良いとしました。
 評価報告書が評価を適切に反映しているかについて、回答者の92%が、優れている、非常に良い、または良いとしました。
 評価が機能を適切に評価しているかについて、回答者の65%は、優れている、非常に良い、または良いとしました。
 独立評価にかかった時間の平均は3時間22分でした。この時間について、回答者の60%は、適切と感じていましたが、35%は長すぎると感じていました。
 主に英語以外の言語を話す回答者の73%が、IAの経験を優れている、非常に良い、または良いと評価しました。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ndis.gov.au/news/6604-improving-ndis-agency-releases-independent-assessment-pilot-evaluation-and-iac-consultation-outcomes

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