[厚労省]障害者総合支援法対象疾病検討会開催

令和3(2021)年9月7日、第8回障害者総合支援法対象疾病検討会がオンラインで開催されました。

同検討会は、「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」の指定難病の対象疾病が追加・変更された場合に、そのうちのどの疾病について「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」の対象とするかを検討することを主な目的にしています。

難病法の指定難病の対象疾病と障害者総合支援法の対象疾病の要件は、下のような違いがあります。そのために、難病法の指定難病の対象疾病が追加・変更された場合に障害者総合支援法の対象疾病についても追加・変更の検討が行われます。

指定難病の要件 障害者総合支援法における取り扱い
①発病の機構が明らかでない 要件としない(ただし、他の施策体系が樹立している疾病は、障害者総合支援法の対象疾病からも除く)
②治療方法が確立していない 要件とする
③患者数が人口の0.1%程度に達しない 要件としない
④長期の療養を必要とするもの 要件とする
⑤診断に関し客観的な指標による一定の基準が定まっていること 要件とする

検討の結果、次の6つの疾病が新たに障害者総合支援法の対象とすることが適当とされました。

  • 家族性低βリポタンパク血症1(ホモ接合体)
  • 自己免疫性後天性凝固第X因子欠乏症(※)
  • 進行性家族性肝内胆汁うっ滞症
  • ネフロン癆
  • 脳クレアチン欠乏症候群
  • ホモシスチン尿症

※ただし、自己免疫性後天性凝固第X因子欠乏症は、障害者総合支援法の対象疾病(自己免疫性後天性凝固因子欠乏症)に統合予定

その結果、障害者総合支援法の対象疾病は、現行の361疾病から366疾病になることになりました。

今後、告示の改正等を経て、令和3年11月の施行が予定されています。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-syougai_254426.html

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