[UNICEF]世界の障害児のデータについての報告書を公表

2021年11月10日、ユニセフは、「知る、数える、包含する:障害のある児童の幸福に光を当てるためにデータを使用する(Seen, Counted, Included Using data to shed lighton the well-being of children with disabilities)」というレポートを発表しました。

このレポートは、障害のある児童に関する信頼性の高い国際的なデータを提供するために作成されました。

児童権利条約がほとんどの国で批准され、障害者権利条約にも障害のある児童の権利実現のための行動の必要性が述べられ、持続可能な開発目標(SDGs)にも目標として掲げられているにもかかわらず、世界中の何百万人もの障害のある児童が取り残され続けています。この原因の一つとして公式統計がないことがあげられることから、このレポートを提供したとしています。

本レポートには、42カ国のデータが含まれており、栄養と健康、飲料水と衛生、暴力や搾取からの保護、教育等、60以上の児童の幸福の指標についてのデータを提供しています。

主な調査結果は次のとおりです。

  • 世界には2億4000万人の障害児が存在。
  • 障害のある児童は、障害のない児童に比べて、早期刺激と手厚いケアを受ける可能性が24%低い。
  • 基本的な読み書き能力を獲得する可能性が42%少ない。
  • 学校に通わない確率は49%高い。
  • 死亡率が25%高く、健康阻害の確率が34%高い。
  • 急性呼吸器感染症の可能性が53%高い。
  • 日々不幸を感じる可能性が51%高く、差別される可能性が41%高い。
  • 重い体罰を受ける確率が32%高い。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://data.unicef.org/resources/children-with-disabilities-report-2021/

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