リハ協アップデート

「新ノーマライゼーション」2021年12月号

12月3日から9日までは障害者基本法に位置づけられた障害者週間でした。内閣府では毎年行う「作品展」のほか、「ワークショップ」や「オンラインセミナー」を実施しました。このうちオンラインセミナーの一コマに当協会の枠が許され、3日から28日まで間、「デジタル図書(マルチメディアデイジー図書)の広がりについて」と題した配信セミナーを行いました。

当協会は小中学校で使用している教科書をデジタル化し、教育委員会を経由して提供しています。デジタル化するとは、パソコンの画面上に通常の文書が分かち書きとして現れ、色で強調されたところの読み音声も同時に流れるようにすることです。文字の大きさや音声のスピード、文字と背景の色使い、コントラストなど自由自在に変換(これがマルチということ)できますので、身体の状態や好みに合わせた配慮を選択することができます。教科書のほか推薦図書の製作も行っていますがまだまだ絶対数が足らないのが現状です。

発達障害など読みや書きに困難のある児童、生徒数は約24万人いると言われています。その方々の学習支援を当協会はこれからも続けていきます。詳しくは拙誌の裏表紙をご覧いただき、皆様のご理解とご支援を引続きお願いいたします。(K)

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