リハ協アップデート

「新ノーマライゼーション」2022年1月号

新年明けましておめでとうございます。

読者の皆様には感染症への不安はあるものの、それぞれの思いを胸に新しい年をお迎えのことと存じます。2022年もご自身の夢に向かって一歩でも二歩でも近づく年となるようを心より祈っています。

お気づきと思いますが、本号より表紙のレイアウトを変更しました。写真の出典については目次ページのコメントをお読みください。写真の採用に至った経緯を説明します。

当協会は「戸山サンライズ」という新宿区戸山にある施設を運営しています。協会の事務所もその一角にあります。この施設は1984年設置ですからすでに38年を経過する宿泊室、会議室、体育館を備えた障害者福祉センターです。障害をおもちの方はもちろんですが、地域の方々だけでなくどなたでも利用できます。館内の廊下に毎年、書と写真を額に入れて展示しています。それは戸山サンライズ主催の「障害者による書道・写真全国コンテスト」の入賞作品で、昨年第36回を迎えました。学校や自治体の方々にお手伝いいただいているので、この2年間の事態の影響から、果たして応募そのものがないのではと不安もありましたが、応募数がほとんど減ることなく、昨年に引き続き、書道では800点、写真では190点を超えるに至り、胸をなでおろしているところです。

しかし、施設利用者の激減により作品が所在なく空気に向かってその美を放っているのがなんとももったいなく、かわいそうでした。そこで、応募された方々の励みにもなればとの思いから表紙への掲載を思いついたということです。

半紙からあふれんばかりの勢いのある筆遣いや、スマホであっても訴えかける構図と決定的瞬間、これらに触れる時、お会いしたこともない人なのにその作者になぜか親しみを覚えてしまいます。デジタル文化に触れるのと同じ時間ぐらいアナログ文化に触れなくてはとつくづく思う昨今ですが、こう思うのはすでに「古くさい」証なのでしょうか。

ご意見、ご感想の送付方法も新しくしました。皆様のご投稿をお待ちしています。(K)

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