令和2(2020)年7月14日、文部科学省と厚生労働省は、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する基本的な計画」を公表しました。
この計画は「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)第7条に基づき、文部科学省及び厚生労働省が策定したものです。
読書バリアフリー法第18条に基づき、「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る関係者協議会」が設置され、令和元年11月19日から令和2年2月5日まで4回にわたる検討が行われ、検討結果をパブリックコメントにかけたうえで決定されました。
計画期間は、令和2年度から令和6年度までの5年間となっています。
基本計画の概要は次の通りです。
[基本的な方針]
①アクセシブルな電子書籍等の普及及びアクセシブルな書籍の継続的な提供
②アクセシブルな書籍・電子書籍等の量的拡充・質の向上
③視覚障害者等の障害の種類・程度に応じた配慮
[施策の方向性]
①視覚障害者等による図書館の利用に係る体制の整備等(9条関係)
②インターネットを利用したサービスの提供体制の強化(10条関係)
③特定書籍・特定電子書籍等の製作の支援(11条関係)
④アクセシブルな電子書籍等の販売等の促進等(12条関係)
⑤外国からのアクセシブルな電子書籍等の入手のための環境整備(13条関係)
⑥端末機器等及びこれに関する情報の入手支援、ICTの習得支援(14条・15条関係)
⑦アクセシブルな電子書籍等・端末機器等に係る先端的技術等の研究開発の推進等(16条関係)
⑧製作人材・図書館サービス人材の育成等(17条関係)
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00265.html(文科省)