[米国]司法省がコロラド州に身体障害者の脱施設化を要求

2022年3月3日、司法省は、コロラド州知事に対して公開書簡を送り、同州が身体障害者を不必要に看護施設に隔離していることが調査の結果判明したこと、そして、障害のあるアメリカ人法(ADA)および最高裁判のオルムステッド対LCの判決に即して、その状態を改善をするように求めました。

書簡によれば、同州の長期看護施設に対する苦情がいくつか寄せられたことから、司法省が独自に調査したところ、年齢や障害の種類に関係なく、障害を持つ人々がニーズに合った最も統合された環境でサービスを利用できるようにすることを求めているADAタイトルⅡ(42 U.S.C. §§12131–12134 )、および、最高裁判所のオルムステッド対LC(Olmstead v. L.C., 527 U.S. 581 (1999))の判決に違反していることがわかったとのことです。

コロラド州では、身体障害者は、自分の家や地域社会で必要なサービスを受けて生活するという選択肢が認められていないとのことです。

書簡では、自発的な取り組みによりそれを改善することを求めており、もし、取り組まれなければ、法的な対応も辞さないとしています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ada.gov/olmstead/documents/colorado_lof.pdf

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