[オーストラリア]障害者団体等が投票権を求め首相に公開書簡を送付

2022年4月21日、オーストラリアの65の法律団体、障害者団体、市民団体およびそれらの役員たちが、首相と野党党首に宛てに、1918年連邦選挙法(Commonwealth Electoral Act 1918)の改正を求める公開書簡を送りました。

書簡によれば、同法第93条(8)(a)において「不健全な心(unsound mind)」の人は投票することができないとされているために、知的障害、心理社会的障害、認知障害のある一部の人たちは、投票権を奪われているとのことです。2008年から2012年の間に、28,000人以上の人々が連邦選挙人名簿から削除されました。

オーストラリアでは、5月21日に連邦総選挙が実施されるのに向けて、このような人権を侵害する条項の削除することを求めています。

同条項は、以前から問題視されており、2014年には、オーストラリア法改革委員会(Australian Law Reform Commission: ALRC)により改革を勧告されていますが、依然として改正されていないとのことです。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://pwd.org.au/wp-content/uploads/2022/04/OPEN-LETTER-_-RIGHT-TO-VOTE-1.pdf

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