リハ協アップデート

「新ノーマライゼーション」2022年6月号

当協会も他の法人と同様、前年度の事業と決算について評議員の方々へのご報告とご審議をこの時期に行っています。過日、評議員会を無事に終えることができましたので、令和3年度の事業概要の一部をこの場でもお伝えしたいと思います。1.リハビリテーションの振興・調査研究、2.国際協力・交流事業、3.情報収集・提供事業の3つに分類されます。

1では、前年度延期した総合リハビリテーション研究大会を10月に開催しました。市民組織である日本障害フォーラムが障害者権利条約の対日審査のために作成している代替報告(パラレルレポート)について、その広報や勉強会について支援しました。NHKや民間放送事業者の集まりである障害者放送協議会とともに、これも前年度延期した意見交換会やセミナーを開催しました。

2では、地域共生社会開発プログラム(CBID)国際シンポジウムを開催しました。また、ソーシャルファームの海外調査報告とともに日本型の取り組みについてシンポジウムを開催しました。しかし、ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成、国際協力機構(JICA)障害分野研修などはいずれも外国の障害者を受け入れる事業ですので、対面での実施は延期せざるを得ませんでした。

3では、障害福祉研究情報システム(DINF)における情報量を着実に増やすことができました。また、DAISY図書教材の利用者を昨年度より約千人増え約1万5千人まで伸ばすことができましたし、読み書き障害児童向けのデジタル副読本の製作では、3年間で累計175冊まで伸ばすことができました。これらの実績について、内閣府主催の障害者週間セミナーで配信報告しました。

少しずつオンラインという手法により事業が動き出した年度といえます。着実な事業展開ができた背景にあるのは、ご理解のある皆様からの絶え間ないご寄付の賜物です。つながっていたのは実は尊い心であることを肝に銘じ、今年度も頑張ります。(K)

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