ひと~マイライフ-趣味は、アニメを見ること、音楽を聴くことと旅行。コロナが収まったらまた楽しみたい!

「新ノーマライゼーション」2022年8月号

三上雄太(みかみゆうた)

知的障害(B)。1983年6月、青森県弘前市生まれ。高校卒業後、作業所や一般企業などに転職をしながら、現在は青森県立中央病院放射線部に在籍。青森県本人の会「レインボー青森」会員。全国手をつなぐ育成会連合会をはじめとした障害者関係の大会に積極的に参加している。趣味は、旅行、アニメ鑑賞、音楽鑑賞等。

私は、軽度の知的障害があります。等級はBです(青森県の場合は重度「A」と重度以外(中軽度)「B」にわけられています)。初めて会った人から見たら、障害者か健常者か見分けがつかないと思います。現在は、青森県立中央病院の放射線部で会計年度任用職員として、主にガラスバッジ(放射線技師や医師が放射線管理区域に入るときに装着する道具)等の回収や月末に出される各種数値の集計などに従事しています。

趣味は、アニメを見ることと、音楽を聴くことと、旅行をすることです。アニメは今でも週に10本以上は見ています。アニメといっても、皆さんがご存知の作品(ドラえもんやサザエさん等)ではなく大人向けに制作された作品(いわゆる深夜アニメ)です。深夜アニメの魅力は、作品のクオリティの高さやジャンルの多さにあると思います。そして私が気に入った作品などにも出会えるからです。その中でも特にお気に入りの作品は、ラブライブ!シリーズ(スクールアイドルを目指す女子高生たちの物語)やゆるキャン△(キャンプがテーマでドラマ化にもなった作品)などです。深夜アニメはほんの一昔前までは、関東や関西の地上波でしか見れませんでしたが、ここ数年BSや動画配信サービスの登場でいつでもどこでも見れるようになりました。また作品によっては地上波でも全国同時ネットで放送されるようになりました。そして何より、世界に広がっていることです。

このようなこともあり、私は年に1回東京ビッグサイトで開催されている「AnimeJapan」にも行くようになり、ここで次に放送されるアニメの情報収集などをしています。「AnimeJapan」は、世界最大級のアニメの見本市で、さまざまな企業や団体などが出展しているほか、アニメ関連の各種ステージイベントなどがあります。

2つ目は音楽を聴くことです。音楽を聴くことは、以前から趣味としていました。最初はkiroro(沖縄出身の女性デュオ)や松下奈緒さん(女優)等J-POPが中心でしたが、今はアニソン(アニメソング)や声優が歌う曲をメインに聴いています。

今の声優はアーティスト活動もしており、私も気に入った声優がいればそのライブに足を運んでいます。COVID-19前までは、札幌(早見沙織さん)や仙台(TrySail)のライブに行ったことがありました。早見沙織さんの場合は美しい歌声なので、落ち着いて聴けるのに対し、TrySail(3人組の女性声優ユニット)は、アイドルによくある掛け声(コール)や合いの手、クラップなどといったものがありますが、さすがに私には無理な部分がありました。それでもライブは楽しいなと思います。

もう一つの趣味は旅行です。これまでに東京や大阪などに行きました。最も多いのが北海道です。私の住んでいる青森市はフェリーや新幹線で簡単に北海道に行くことができるからです。また、青森空港から国際線も就航しているので、韓国・ソウルにも行ったことがあります。アニメの舞台になっている場所にも行ってきました。

そんな中で起きたCOVID-19ですが、私の生活もガラリと変わってしまいました。ライブにも行けない、旅行にも行けないなど、さまざまな変化がありました。

ライブは、配信で楽しむことができましたが、それでもやっぱり生で見たほうがいいなと感じました。

COVID-19もまだ感染者数が収まっていませんが、来年になりまた再び感染者数の少ない日が来るのを期待したいです。そして、また旅行をしたいし、いろいろなアーティストのライブも楽しみたいです。アニメ関連のイベントにも積極的に行きたいと思います。


※COVID-19:新型コロナウイルス感染症

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