リハ協アップデート

「新ノーマライゼーション」2022年8月号

当協会では、去る8月5日(金)に「デイジー教科書・図書の最新利用方法の報告会」をオンラインにて開催しました。参加者は、教育委員会の関係者、学校の先生、保護者、図書館関係者等の約150名でした。

今回報告したデイジー教科書・図書とは、発達障害など読みの困難がある児童生徒向けにアクセシブルなデジタル化された図書のことです。読みのテキスト部分が音声付きでハイライトされます。当協会では、平成20年度からボランティア団体等と協力してデイジー教科書の製作・提供を行っています。昨年度の利用者は1万5千名を超えてきました。

一昨年に文科省のGIGAスクール構想で一人一台の学習者用端末が実現しました。このICT環境を活用したデイジー教科書の再生システムを本協会で開発しました。端末のブラウザーだけでデイジー教科書の再生が可能になります。昨年度は教育委員会向けに限定しておりましたが、今年度からは一般に公開し、どなたでも無料で利用可能となっています。

また、現在取り組んでいる「デイジー子どもゆめ文庫(児童書)」の紹介も行いました。人気のある図書(例:「ざんねんないきもの事典」等)もデイジー化されているため、教科書の使用に抵抗がある児童生徒でも使用したいとの意見が寄せられました。ゆめ文庫の蔵書を増やしてほしいとの声も寄せられました。こちらも無料で利用可能となっています。

この機会にアクセシブルなデジタル化された図書「デイジー教科書・図書」を利用してみてはいかがでしょうか。また、次のような方は当協会へお問い合わせください。

申請の方法がわからない(個人・保護者・学校・教育委員会経由)、具体的な利用事例を知りたい、デイジー子どもゆめ文庫の図書リスト・申請方法を知りたい、デイジー化について検討したい(社会科の副読本等)、その他デイジー教科書・図書に関すること。

<問い合わせ先> 本協会情報センター TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615 / E-mail:daisy_c@dinf.ne.jp

(M)

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