みやぎフレンズ会で今私が感じること

「新ノーマライゼーション」2023年1月号

みやぎフレンズ会会長
樋口亮介(ひぐちりょうすけ)

はじめに

私は、みやぎフレンズ会(以下、「フレンズ会」という)の樋口亮介です。広汎性発達障害です。予定管理が難しく、やることチェック表を作成したり、カレンダーに細かく予定を書き出したりして頑張っています。私は現在、障害者雇用枠で一般就労しています。仕事内容は、給与にかかわる仕事や在庫の確認や発注、支援学校や就労移行支援事業所からの見学や研修生対応をしています。

フレンズ会について

私は、フレンズ会で会長をつとめています。フレンズ会は、平成17年4月に発足し、宮城県手をつなぐ育成会の支援により活動しています。現在は25人で活動しています。活動内容は、手をつなぐ育成会の全国大会や東北ブロック大会に参加したり、綱引き大会に参加したり、料理やパラスポーツ体験をするお楽しみ会などの行事を行っています。フレンズ会代表として、震災の経験を話す活動もありました。行事の内容は自分たちで考え、総会も開いています。

そんなフレンズ会も昨年度までは新型コロナウイルス感染症(以下、「コロナ」という)によりなかなか活動ができませんでした。コロナが収束できる日が来るといいなと感じていました。早くみんなと一緒に活動がしたかったです。

今年度は、3年ぶりに第61回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・本人大会を対面形式で行うことができました。私は「ストレスケア」についての分科会に参加し、講師の先生と協力して話題提供をすることができ、有意義な分科会でした。東北ブロック大会が開催できることになった時はとてもうれしく、さらに地元宮城での開催だったのでうれしさが2倍になりました。フレンズ会のメンバーやたくさんの方の協力のおかげで、無事に終えることができてよかったと思います。

伝えたいこと

前から思っていたことですが、コロナ禍になり、より思うことがあります。それは、知ることや知ろうとする姿勢が大切なんだということです。

聴覚に障害のある方は、コロナ禍の前までは顔の表情や口の動きを読み取っていたのですが、今はマスクをつけてすごしているため顔の表情や口の動きを読み取ることはできないことに気がつきました。その時に、他のコミュニケーション方法は何かと考え筆談や手話だと感じました。2年前に「UDトーク」というアプリがあることを知りました。私の働いている会社に聴覚支援学校から実習に来た研修生のサポートを担当した時に教わったことがきっかけです。それからは、フレンズ会で聴覚障害のある友人とコミュニケーションをとる時は取り入れて話すようになりました。周囲の環境がかわっても、いろいろな方法で解決することができるのだと知って、なるほど!と新鮮な気持ちになりました。

今年は、フレンズ会内でのオンラインイベントにも挑戦したいと思います。対面のイベントに参加できない人がまだまだいるので参加してもらえるようにしたいです。そのためにフレンズ会役員会でオンラインの勉強会も行いたいです。また、コロナの感染状況をみながら、コロナ禍前に開催していた行事も行っていきたいです。いろいろな人とまた、交流したり活動したりすることをフレンズ会のみんなが楽しみにしているからです。県外の講師に依頼しての音楽イベントや、県外への大会参加などを目標にして、これからも頑張っていきたいです。

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