[英国]2023年度春季予算案で新しい障害者雇用プログラムを導入

2023年3月15日、英国政府は、2023年度春季予算案(Spring Budget 2023)を発表しました。 同予算案は、離職者の復職を促し、事業投資を促進することに重点を置いたものになっており、無税の年金貯蓄の上限の撤廃や働く親のための無料託児サービスの対象拡大などいろいろな内容を含んでいます。

障害者に関してもユニバーサル サポート(Universal Support)と呼ばれる、新しい任意雇用制度を導入するとしています。このプログラムは、イングランドとウェールズの障害者や慢性疾患患者を対象に、これらの人々の就労を支援するために、求職の際の必要なトレーニングと職場サポートに資金を提供することにより、仕事に就き、それを継続できるようにサポートするというものです。

また、障害者や慢性疾患患者の就労を支援するワークコーチ(Work Coaches)の予算を増やし、人員を増やすことで、障害や健康状態が仕事の障壁となっている人々に適したサポートを提供するとしています。

さらに、これらの人々がユニバーサルクレジットの医療給付を請求する場合の作業能力評価を廃止し、個人独立給付(Personal Independence Payment)の受給を要件とすることで、利益を失うことを恐れることなく、カスタマイズされたワークコーチのサポートを受けながら、仕事を試すことができるようになるとしています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.gov.uk/government/publications/spring-budget-2023

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